お笑いトリオ『ジャングルポケット』斉藤慎二の告白が波紋を広げている。 6月19日に配信された『SBS(静岡放送)』の記事で、【「いじめた人は一瞬で忘れるが僕は一生恨んでいる」“ジャンポケ”斉藤慎二さんが壮絶な体験を語り続ける理由】とのタイトルで、いじめを受けていた過去を明かしたのだった。 【写真】「こんなに可愛い時も」ジャンポケ斉藤が公開していた小学校時代 《自分がクラスの中で一番背が小さいというだけで、『チビだ』とか、『死ね』だとか、『生きている価値がない』と言われるようになりました》 《ひどいときには、後ろの生徒から背中を彫刻刀で刺された。血が止まらなかったんですけど、いじめられていることは、親には内緒にしておこうという変な正義感があった》 斉藤によると、いじめ被害にあっていたのは小学校3年生から中学生までで、児童30人から面と向かって悪口を言われたこともあり、その時に指導に当たっていた教師も笑みを浮かべていたのだという。 そんな学校生活を悲観して、一時は自ら命を絶とうとした斉藤。それでも高校進学を機に多くの友達に恵まれて、以後の“芸人・斉藤慎二”への道が開かれたようだ。そして、後日談として信じがたいエピソードも披露した。 人気芸人として活躍しながらも、かつてテレビ出演した際にも“いじめ”体験について語った斉藤。放送後には芸人仲間からの賞賛、実母から慰みの声をかけられた一方で、元同級生からも1本の電話がかかってきたのだがーー。
実名を出してやればいい
「久しぶり。いじめのやつ記事で見たんだけど、いじめてる側に俺って入ってる?」「家族ができたから、名前を出さないでくれ」 いじめの中心人物だったという、元同級生の口から出たのは自身の保身ばかりで、ついぞ斉藤への謝罪の言葉はなかったようだ。 「この記事がネットで拡散されて、一部で不穏な空気になっていますね」とはネットトラブルに詳しいITライターの談。 「多くは斉藤さんへの同情や応援する声で、“勇気ある発信”と重みある経験談が響いているようです。いじめを受けたことがある、また現在も受けている被害者に勇気を与えたことでしょう。 片や“名前を出さないでくれ”などと申し出た元同級生に対しては、“都合良すぎ”“卑劣”などと、加害者らしい身勝手さに辛辣な意見。中には“実名出してやればいい”との攻撃的なものも散見され、実際、既に“特定”が始まっているようで……」
ネット上には、主にSNSで発信される画像、動画などの情報から、事件や事故の犯人、または芸能人の熱愛や不倫騒動、匂わせ行為に関する人物を割り出す“特定班”なるユーザーがいる。
斉藤の母校同級生に特定班の“捜査”が
「当然ながら特定情報の全てが正しいわけもなく、しばしば人違いなどの“冤罪”も起きるために決して褒められた行為とは言えません。それでも彼らの推理力と洞察力は脱帽もので、すでに斉藤さんのSNSや出演番組を元に“母校”に食い込んでいる様子。 彼の話から察すると小学校、中学校時代の同級生の多数が“対象”にもなりうるわけで、もしも“いじめ意識”がなかった当事者が大人になって、周囲やSNSで“俺、ジャンポケ斉藤の同級生なんだ”などと吹聴していたとしたら……」(前出・ITライター) 斉藤の卒業から28年、現在の母校小学校HPには【いじめ防止基本方針】が策定されている。【人として許されない行為】としつつも、どの学校でも、どの児童でも起こりうるとして未然防止や早期発見、または相談・通報、対応や指導に至るまで徹底して取り組んでいるようだ。 告白記事では最後に《いじめられている側は一生忘れない。僕は一生恨んでいます》と話しつつも、 《自分がやったことを後悔して、これから自分は変わっていくんだ、これからは人を傷つけずに生きていくんだという気持ちを持ってくれたらすごくうれしい》 斉藤が投げかけた前向きな言葉は、同級生たちに届いているだろうか。