「トランプ or バイデン」どっちがいい? 気になる「日米・米中関係」は? 元経済産業省の官僚の見解は…←個人的にはトランプ氏再選を願っている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オバマさんは善人だったけどちょっと無能だったかな?と感じている

トランプ氏のような性格は嫌いだが、日本にとってトランプ氏の方が良いと思っている。

善人と呼ばれる人の多くは政治的に無能な感じがする

トランプ氏再選を願っている

 

 

 

 

 

「トランプ or バイデン」どっちがいい? 気になる「日米・米中関係」は? 元経済産業省の官僚の見解は…

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※写真はイメージです

声優としても活躍中の鈴村健一(月~木曜)と俳優の山崎樹範(金曜)、フリーアナウンサーのハードキャッスル エリザベスがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「ONE MORNING」。11月4日(水)放送のコーナー「リポビタンD TREND NET」では、元経済産業省の官僚で制度アナリストの宇佐美典也(うさみ・のりや)さんに「アメリカ大統領選」について伺いました。

11月3日(火:現地時間)に投開票されたアメリカ大統領選。翌日になっても勝敗の行方が決まらず、共和党ドナルド・トランプ米大統領民主党ジョー・バイデン前副大統領の接戦が続いています。 *  *  * 鈴村:まだ勝敗はわかりませんが、日本にとってはどちらがいいと思いますか? 宇佐美:これもはっきりとは言えないのですが、特にバイデンさん側の日本政策が、まだあまり見えてこないので何とも言えないところがあります。副大統領を務めたオバマ政権時と大きく変化することがないと考えると、目下の課題は2021年度から5年間の在日米軍駐留費、いわゆる「思いやり予算」。これに関しては、バイデンさんになったほうが見通しはつきやすいですね。 今のトランプ政権は、在韓米軍の駐留費で相当揉めているので、「日本もああなるな」「苦しいな」と思っていたので、その点ではバイデンさんのほうが日本にとっては良いかなと思いますね。 鈴村:なるほど。でも、これだけではなく、他にもさまざまな要因があるわけですよね?では、トランプ大統領が再選した場合、日本に対する方針に変化はあると思いますか? 宇佐美:トランプさんのことなので、何事も予測できません。今のところ菅政権は安倍政権の後継政権と思われていますし、トランプ大統領と関係が深い安倍前首相も日米関係を裏で支えると思われるので、当面の間は良好な関係が維持されると思われます。 そういう意味では、トランプさんになったほうが良いという見方もできますよね。あとは、トランプ政権は新型コロナウイルスに対して、“中国のせい”という明確なスタンスを示しているので、日本はアメリカの対中国の強硬外交に歩調を合わせざるを得なくなる可能性が高くなります。 鈴村:そこはメリット・デメリットがあるということですね。バイデン氏が当選した場合、日米関係にはどのような変化がありそうですか? 宇佐美:バイデンさんとトランプさんの最大の違いは、国際機関に対するスタンスです。トランプさんはWHO(世界保健機関)やWTO世界貿易機関)、国連といった国際機関に対して、かなり距離を置いて批判してきました。 バイデンさんは国際協調主義に近い立場を取ると思われています。そうなると日本は、特に環境政策や通商政策の面でアメリカと協調して取り組むことが増えていくと思われます。 鈴村:米中関係の対立が続いていますが、これがどう変わるかが注目ポイントなのかなと思います。トランプ氏は中国に対して強硬な姿勢を示し続けていますが、バイデン氏が大統領になった場合、米中関係が変化するとしたら、どのように変化しますか? 宇佐美:結局、一番大事なのはここですよね。バイデンさんが大統領になった場合でも、アメリカの中国に対するスタンスは、そんなに大きくは変化しないと思われています。 ただ、バイデン氏は討論会で「他国と協力しながら中国に国際ルールを守らせる」ということを言っているので、今よりはやや軟化するのではないかと思われますね。いずれにしても、米中対立は20年~40年くらいの長期トレンドになると言われているので、そんなに簡単には解決しません。 そうはいっても、日本はこれから人口減少が始まってくるので、経済成長するためには中国のB to B(企業が、企業に向けて商品やサービスを提供する取り引き)の需要を取り込んでいく必要があります。そう考えると、日米で会話をしながら、ある程度コントロールされた範囲で中国との貿易関係を続ける。特に半導体なども問題になっていますが、そういう分野の先端製造産業の技術を日米から2、3世代遅らせた状態で、中国の経済を発展させ続けるのが、理想的と言えば理想的な状況ですよね。 鈴村:中国との関係というのは、我々日本にとってすごく大事なところではありますよね。ここが本当に難しい。結論として、そういう視点で見るとバイデン氏のほうがいい? 宇佐美:これも何とも言いきれません。トランプさんは中国に対してすごく強く出るので、中国は日本に対して優しくなる……という関係もあるので、どっちが良いというのは簡単には言えません。 鈴村:日本とアメリカの関係でいうと、トランプ氏とは今までの繋がりがありますし、外交的にはスムーズ? 宇佐美:トランプさんの場合は、“何事も予測できない”ということが一番の問題なので、関係は良いかもしれませんけど、予測はできないので……。 鈴村:なるほど。今回の大統領選の結果が、我々の生活にどのような影響が出るのか注目していきたいですね。 (TOKYO FMの番組「ONE MORNING」11月4日(水)放送より)