■負債総額は最大約7兆円 「4億円以上取られてしまった」という日本人投資家も
11日、突然、経営破綻を発表した暗号資産の交換業大手「FTXトレーディング」。 FTXの広告 「メジャーリーグとパートナーシップを締結しました」 名だたるスポーツ選手を広告塔にて急成長を遂げていました。 負債総額は最大約7兆円で、暗号資産業界では過去最大の破綻になるとみられています。 「FTX破産、終わりました」 資産を預けていた顧客の中には日本人もいました。 日本人投資家 「何か手続きをして完了するものの全く『出金』がされないと。(日本円で)4億円以上取られてしまった状態です」 この男性はビットコインなどをFTXの口座に預けていましたが出金できない状態が続いているといいます。 給料の一部を投資に回していたというサラリーマンも。 会社員 「米ドルと暗号資産をいくらかFTXに預けていたんですけれども。大体600万ぐらい。大手なのでまさかこんなことになるとは夢にも思っていなかったので」
■FTXを立ち上げたバンクマンフリード氏はMIT卒の"カリスマ経営者"
なぜ、多くの投資家がFTXを利用していたのでしょうか? 日本人投資家 「FTXのサム・バンクマンフリードCEO、彼が非常に良いなって思うようになった。一言で言えば"カリスマ"」 FTXを立ち上げたサム・バンクマンフリード氏はアメリカの名門・マサチューセッツ工科大学を卒業し2019年にFTXを創業。"カリスマ経営者"として注目されていました。 ーーサムは220億円持っている バンクマンフリード氏 「お金が好きだから金持ちになりたかったわけではない。そのお金をチャリティーに使いたかったからだ」 しかし、今回関連会社への不透明な融資が指摘されたことで投資家が資金を引き揚げ、会社は破綻。 一方、関東財務局から一部業務停止命令の行政処分を受けたFTXの日本法人は資金について「法令にのっとり管理している」としています。 会社員 「一般のサラリーマンレベルにするとかなりの金額なのでちょっと帰ってこないとかなり困る」